唾液の分泌量が増えれば知覚過敏も防げる?

冷たいものを食べたり、歯や歯茎に刺激を受けたときに、「キーン!」あるいは「ズキン!」と歯がしみる知覚過敏。知覚過敏は、軽度のものから、そのままにしておくと神経が死んでしまう重度のものまでありますが、症状によっては、歯科にかかる前に唾液の量をふやすことで改善することができる場合もあります。今回は、知覚過敏と唾液の分泌量の関係についてお伝えします。

「象牙細管」がむき出しになることで歯がしみる!!

「象牙細管」がむき出しになることで歯がしみる!!
知覚過敏は、歯の表面をコーティングしているエナメル質が何らかの理由で削れてしまい、内部の象牙質が露出することで引き起こされます。この象牙質には、歯の歯髄(しずい:歯の神経)に通じている「象牙細管」という細い管が通っています。歯磨きがおろそかになっていると、食べかすや歯垢がたまり、口の中に常駐している細菌が酸を作り出します。このような食べ物の酸や虫歯菌の酸で歯のエナメル質が溶けだし、象牙細管の穴があらわになります。ここに冷水などの刺激が加わると、歯がしみるのです。

ガムやマッサージで唾液の量を増やそう

実は、私たちが口の中で分泌している唾液はこの象牙細管を30分ほどで封鎖する強い再石灰化能力が備わっています。象牙細管による知覚過敏を防ぐには、唾液の量を増やすように心がけましょう。
例えば、キシリトール入りのガムを噛みましょう。ガムじたいに再石灰化能力があるというよりも、ガムを噛むことで唾液の分泌が増えます。
唾液の量は、加齢とともに減ってきます。中高年の方は、唾液腺を刺激するマッサージも有効です。マッサージのやり方はとても簡単。口を大きく動かし「イー」「ウー」という形を作るだけです。1セットを10回として1日2回ほど行うと良いでしょう。

食後の歯磨きは15分経ってから

食後の歯磨きは15分経ってから

口内を清潔に保つことも、知覚過敏を防ぐために有効ですが、食事のあとの歯磨きは15分程度おいてからにしましょう。食事直後は食べ物の酸で歯の表面がもろくなっている状態なので、清潔を意識するあまり、食後すぐに歯を磨くと、エナメル質が削れて逆効果となってしまうので要注意です。

歯の知覚過敏は歯や口の老化の始まりのサイン

歯の知覚過敏は歯や口の老化の始まりのサインともいえます。ただし、知覚過敏と虫歯の症状は似ており、知覚過敏だと思っていたら虫歯だったということも多いものです。歯に違和感を感じたら、うちの歯科でしっかり診察し治療をしてください。