インコグニートについて
新しい舌側歯科矯正システム
インコグニートとは、患者様専用でオーダーできるブラケットとワイヤーを使用した舌側矯正システムです。
オーダーメイドの矯正装置のため、歯並びにあわせた形状をコンピュータ上で設計し、自動的に矯正装置が製作され、非常に精度の高いものが望まれます。
そのため、接着した矯正装置の厚さが従来より薄くなり、違和感をあまり感じません。装置の脱落をすることも少ないため、虫歯になりにくくなります。
インコグニートの特徴
●患者専用でオーダーメイドするため、歯並びにあわせて可能な限り装置を薄くできます。
●複雑な形状でも歯並びにあわせて製作され、効率的な歯列ができます。
●ブラケットを接着する面積が大きく、脱落しにくくなり、治療中の虫歯のリスクが少なくなります。
舌側歯科のメリット・デメリット
メリット
・装置が見えないため、歯列矯正だと気づかれにくい
舌側からの矯正となりますので、装置が見えず、気付かれにくくなります。
・歯の表側を傷つけなく、虫歯になりにくい
歯の表側に矯正装置を接着しないため、歯の表面を傷つけたり、お手入れ不足による虫歯の心配もありません。また裏側の場合は表側に比べ唾液が多くでるため、虫歯になりにくいと言われています。
・前歯を後退させる治療に向いている
前歯を後退させる治療に向いているため、抜歯が必要な出っ歯の治療などには有効的です。
デメリット
・表側の歯列矯正より費用が高い
形状の設計や位置を決める手順が必要で、特殊な技術にあるため、装置が高くなります。また表側に比べてワイヤーの交換に時間がかかり、毎回の処置に時間を要します。
・治療初めは奥歯で噛みにくい場合がある
噛みあわせが深い場合は、装置装着直後は噛みにくくなることがあります。
・治療初めは発音しにくい場合がある
装着直後は発音しにくい場合があります。
インコグニートと従来の裏側(舌側)矯正装置との比較
インコグニート | 従来の裏側(舌側)矯正装置 | |
形態 | 厚みが薄くなります。 | ベースレジンが必要なため、厚みがでます。 |
発音 | 従来と比較すると改善されています。 | 慣れるまでか約1、2ヶ月かかる場合があり、特に、サ行、タ行、ラ行 の発音が難しくなります。 |
制作方法 | コンピューターで設計し、患者様専用のオーダーメイドとなります。 | 既製品 |
材質・アレルギー | 貴金属・ゴールド(金合金) 金合金はアレルギーが少なくなります。 |
ニッケル・コバルト等の非金属 アレルギー報告があります。 |
治療期間 | 表側矯正に比べても変わりはありません。 | 装置脱落やワイヤーの精度により、一般的に長くなるといわれています。 |
インコグニート舌側矯正の流れ
STEP1. カウンセリング

STEP2. 精密検査

歯並びの型をとり、正確に現状把握をし、治療計画の準備を行います。
STEP3. 治療計画のご説明

治療内容の説明、期間、費用についてご説明いたします。
患者様の納得ができましたら、次のステップへ進みます。
STEP4. 精密印象採得

装置完成まで約1ヵ月半かかります。
STEP5. インコグニート装着と歯列矯正開始

治療計画にもよりますが、下顎からの装着をし、上顎は後日になります。
抜歯が必要な場合は、装着後に行い、ワイヤーセットとなります。
STEP6. 治療終了→保定期間
